2010年 6
2010.6.30(水)

久しぶりに民謡サークルと一緒に練習します。
練習というより夕食会なんですけど。
新人賞をとったNさんのみやげ話と沖縄のお菓子、そしてヒロさんがデパートの物産展で買って来てくれたブルーシールを食べながら楽しくやりたいと思います。
太鼓がいなくなって一気に色あせた八部衆、エイサー節ばかり練習していてもやはり太鼓がいなくては空しいばかりです。
今年は旧盆行けそうにありません。
せめて今夜は沖縄のみやげ話を楽しみましょう。

2010.6.10(木)

メッサがやってきました。
去年夏、私の短慮で退会させてしまった太鼓メンバーです。
彼は一年ぶりにPCのエイサー動画を見ながら以前と変わらず感動し無邪気に指笛や身振り手振りで身体表現しています。
その後居合わせた仲間に誘われて夕食に行ったメッサ、仲間に囲まれて久しぶりにハメを外していたようです。
私は会議があって同行できなかったのですが・・ともあれ優しい仲間に恵まれた幸運を思っていました。

2010.6.3(木)

朝早くから工事の音で目覚めました。
中国人働き者なのか朝5時頃から夜8時頃までキンコンカンコン仕事してます。
ホテルの周辺は新しく開発された地区なのでホテル・マンション・オフィスビルが林立しています。
その中で立派な高層ビルが解体されてたり歩道はガタガタで土埃もひどく、これは貧富や経済の格差というより意識の違いなのかなと思いました。

 今朝もホテルのお粥バイキングです。
おかず一品だけでも少しメニューを変えてくれると連泊者には嬉しいんですけど献立は昨日と全く同じ。でもあっさりおいしいのでたっぷりいただきました。

 二泊お世話になったibis三元橋ホテルの外観です。
カウンターでチェックアウトの手続き。
もう一度カードをかして下さい、と言うので「チェックインの時にもう支払いましたよん」と言うと、デポジットの清算だそうでネットで予約したとおりの値段に下げてくれました。
ごめんねボラれたんじゃなかったのね、保証金だったのね・・とわかったとたんカウンターのお姉ちゃんが急にきれいになりました。中国人みんな親切ねぇ、中国また来たいねぇ・・自分でも簡単なヤツと思います。
「Ohセンキュ、謝謝」と言うと姉ちゃんちょこっとだけニコッとして「ばいばい」と手を振りました。
ホテル・店・コンビニ・売店、みんな「ありがとう」でなく「ばいばい」です。
街の売店でペッボトルのお茶を買って「謝謝」と言ったら店員同士顔を見合わせてビックリしていました。売る方も買う方も「ありがとう」とわずかばかりの感謝を伝えるというのはちょっと違うようで、他の客の買い方を見ていると無言で金を払い無言で受け取って無言で去っていました。日本人にはなかなか慣れないです。

今日は午後発の便で帰るだけなのでずいぶん気楽です。

 また高速列車で空港へ。今日も己を消毒してもらったようですこの車両。でもホントはシール張り替えてるだけじゃないの〜?^^;
高層ビル群が遠ざかり高層アパート群を過ぎると広大な赤土の畑が広がり約20分で空港です。

 中国東方航空とのコードシェア便JALwaysで関空に帰ります。
 人民元は余って日本に持ち帰ってもお金としての価値がなくただの紙切れになってしまうのだそうで、全額中国銀行の窓口で日本円に換えてもらいます。
手数料を何百円か引かれて、さらに端数の紙幣や小銭は換えてくれず戻されました。
レートはこれでいいかと聞かれたようですがさっぱりわからないので「OK」と言ってサインするしかありません。

 戻された元でおみやげを買えるだけ買ってリュックに詰め込みました。普段からおみやげは買わないんですがお金が紙切れになるのはもったいないですからね。

 JALwaysのスタッフはカウンターも搭乗口も機長さんも中国人でした。

たっぷり時間があるので空港見物。

 スタバのコーヒーも余った人民元と身振り手振りでゲット。

  またトラムで搭乗口に向かいます。

 トラムはボンバルディア製。

 出国審査場は入国と反対に厳しく大変な行列でした。
ひとりのおじさんが追い返されてました。出国カードにサインがなかったようで、このおじさん行列の人に代わりにサインをしておくれと頼んでいましたが当然みんなノー、その後どうなったんでしょ。

いよいよ自分の番になりました。
出国審査はあっさり通過。すぐ次に荷物検査です。
金属探知機が鳴らないように小銭は荷物の中に入れてX線検査を通し、さあベルトを外そうとしたとたん「NOoo!!!」と制止されそのままゲートをくぐらされました。当然ピン!!!と反応します。だぁかぁらぁ・・と言いたかったですが二三人に取り囲まれてしまいました。
小さな台の上に乗れ、両腕を水平に上げろ、探知機で頭からつま先までご丁寧に二度も調べられてしまいました。こんなことならもっと早くからベルト外しておくんだった。

 搭乗時間までかなりあるのでここでもターミナル見学。歩き疲れました。

 当然ながらAirChinaが多い。

 19番スポットの737-800が帰りの飛行機です。

 自分のリュックも積み込まれていきます。

 ここでも兄ちゃん携帯いじってやる気なし。

 いよいよ黄色い大地ともお別れです。
やれやれという思いと、この国も住み慣れれば案外おもしろいところかもしれないという思いがありました。
翼端のウングレット、2mくらいあります。

 
シートにはMAGIC4という最新のディスプレイがついているので、音楽・映画などプログラムは豊富ですが、ずっと地図を見てました。

 渤海を東進して黄海を南下し、朝鮮半島を東に横断、海岸線に沿って島根県に入ります。

 

 
機内食は牛丼・冷うどん・サラダ。なかなかおいしかったです。

 ビールとワインをいただきました。

 ウルルン島らしき島影

 隠岐島(?)

 
松江上空にさしかかるとゆっくり降下を始め、岡山・徳島・淡路島を通って関空へ。
今日の南向き着陸は淡路島→神戸→大阪とやたら旋回しながら飛んでくれたのでいろんな景色を楽しめました。

 伯耆大山がよく見えました。

 関空。着いたとたん狭っと思ってしまいました。
税関では怪しまれたのか荷物調べられました。
パスポートとってすぐ、初めての海外旅行がツアーじゃなく一人で中国、充分に怪しいオーラが出ていたんでしょうねぇ。でもゴメンねぇこういうオヤジもいるわけよ、がははは。

12:50に北京を出たからみんなとの夕飯には充分間に合うと思っていたら時差で一時間早くなることを忘れてました。
あわてて特急で松阪に帰ったのが21時24分、けんゆうとヒロさんが待っててくれて一緒に夕飯。やっとホッとしたのでした。

2010.6.2(水)

ホテルのモーニングバイキング25元。

 
チンゲンサイの炒め物、パオツー、ハム、ソーセージ、野菜サラダ、焼きそば、ゆで卵、果物、おかゆ
あっさりした味付けでとても食べやすかったです。特におかゆは日本で食べるのと全く同じなのでホッとします。

 
今日は万里の長城に行けなかったのであっさり北京市内の観光にしました。

  パンダが動くと人も動きます。
場所柄子供連れが多く、人々に笑顔もあってなごめる場所でした。

  金絲猴は落ちないように網にしがみつきながらお昼寝、図鑑のようにきれいではありませんでした。

 猿のオリの上には高速道路

 有名なコピー商品はすべて撤去されていましたが、売店には微妙なグッズが売られていました。

 無人の売店。
建物の老朽化が目立ちましたが、トイレや道路掃除の人員はやたら多いです。

 やはりパンダ関連に人気が集中していました。


動物園の前に天文科学館らしきすごく立派な施設があったので入ってみました。あまり人が入っていませんでしたが中身は子供だましのような展示ばかり・・お客さんより係員の数の方が多かったです。

 1mほどもある隕石。

昼すぎて歩き疲れたので繁華街に行けば何かあるだろうと、宣武門というところに向かいました。ここにはそごうデパートがあります。日本食にありつけるかも・・。
上層階のいわゆるレストラン街に行きましたが殆ど中華料理ばかり、お昼時とあって賑わってます。
ちょっと食べてみたい気もしましたが一人前の量がやたら多いのと肉系中心なのであっさり断念。
ぐるぐる歩き回っていたらサンドイッチのサブウェイを見つけたので迷わず購入決定。
当然買い方がわからないので身振り手振り。
パンはどれにするか具はどれがいいか選んでちょーだい、というので、普通のパンに「とぅめぃとう、ちーづ、おにおん、ぴくーす・・えんど・・ぴーまんっ」ぴーまんって日本語じゃなかったか???と一瞬思いましたが指差しているのでちゃんと入れてくれました。
マヨネーズとからしをかけてもらってテーブルでパクつきましたがとてもおいしかったです。
どろどろになった指と口を紙ナプキンで拭きながら何気なく厨房を見ると真っ暗。
店員さんが何か作っている様子ですが全く照明がなく目をこらしても見えません。こんなところで野菜切ったりしてんの?!。
でもお腹は壊れませんでした。


地下食料品売り場へ行っても暗い。さしみや寿司のようなものは売っていてもガランとした冷蔵棚に何個か放り投げた感じで置いてあるだけ。バックヤードや厨房はやはり薄暗がりでとてもデパートと思えず買う気にはなれませんでした。
他の売り場はそれなりに明るくデパートらしい雰囲気でしたが、店員は携帯メールかおしゃべりに夢中でした。

次に有名な王府井という繁華街に行ってみました。東京なら浅草、大阪なら心斎橋といった感じでしょうか。大都市の真ん中に昔ながらの横町が残った感じの繁華街です。

 すっかり観光地となって外国人も多いです。
路地は食べ物屋さんとおみやげ屋さんがびっしり。入口の看板が有名時計ブランドの看板に隠されてしまってます。

 さそり、まだ生きてるのもいて串刺しにされておもちゃのように足が動いてました。

 5元(¥80ほど)。誰一人として買っていませんでした。

 蝉らしい昆虫と何かの肉・・無理です。

 これはミッキーではなく耳の大きなネズミなんでしょうね。レストラン街は営業中と思えないほど暗く不気味。

 おみやげ屋さん。ちょっと興味ありましたが冷静に考えたらそんなもの買って帰ってどうするの、というものばかりです。

  

この辺はもう有名ですから読めますね。

はい、マクド・ケンタッキー・コカコーラ。

 ハーゲンダッツのお店があったので入ってみました。
さすがにここは店員教育もしっかりしているようで、身振り手振りでもちゃんと席へ案内してくれたし、レモンを浮かべた水も出してくれました。生水は飲むな氷が危ないとネットで脅されてたので、こわごわ飲んでみましたが浄水器を使っているらしく何ともありませんでした。

夕方早くホテルに戻ってコンビニで買ったビールを飲みながらテレビワッチ。今日も夕飯はサンドイッチでした。

 軍事報道専門CH

 本日のブルーバック。

 昼間歩いた繁華街でこのようなボランティアが街の治安を守っているそうな。東京のガーディアンエンゼルみたいなものかな。
しかしアンタらの格好の方が怖いんでないかい。
そういえば繁華街のど真ん中でいきなりドンっと爆発音がして機動隊?軍隊?のような迷彩の方々がでっかい銃を抱えてわらわらと建物に突入していました。びっくりして写真を撮ろうかと思ったけれど逮捕されてはかなわんのでやめました。雑踏の人達は何もなかったように散策してて不思議な光景でした。

 
中国中央テレビが鳩山さん辞任のニュースを流していました。
かなりの時間を割いてましたが、中国からみてどうも日本人は何を考えているかわからない的に聞こえました、考え過ぎかもしれませんが。

 今夜も酔って寝ます。

2010.6.1(火)

 一晩お世話になったアーバンアネックス、駅に近くて便利、静かな環境で落ち着けました。

 京急で羽田空港へ、ラッシュ前の時間でもこの人です。

 エコノミークラスは経済船というのか・・いえてる。

 まずはチェックイン。

 お腹が空いてきたのでコーヒーショップでモーニングセットを食べました。

手荷物検査と出国審査を受けて搭乗待合室に行けばここはもう日本ではありません。
羽田空港の国際線ターミナルは建設中、現在は仮住まいなので超狭。
トイレもお店も小さいし各便の搭乗時間間近になると行列で身動きもとれなくなるほど狭い。
地上係員がお客さんのクレームを聞いていた。いろんな客相手だから大変だろうなぁ。

 

搭乗時間が来てもなかなか案内されません。
ソウルと北京の間が混んでいるのでまだ飛んではいけないという指示が北京の管制塔からきたらしい。
結局一時間半ほど遅延。かなり疲れました。
 B767
今時珍しくバスとタラップで搭乗です。今年国際線ターミナルが完成すればこれもなくなります。
席についてもなかなか動き出そうとしません。
まだ航路が混んでいるそうで機内での携帯電話の使用許可が出ました。
機長からお詫びのアナウンスと冷たいジュースのサービスがありました。
まあ仕方ないです、混んでるんだから。

 
やっと飛び立って富士山の北側から日本海沿いに飛びます。
MAGIC3というシートディスプレイがついているのですがなぜか動いていませんでした。

 
機内食サービスが始まりました。
機内食は初めてなのでワクワクでしたが、二日酔いで気持ちが悪く味がわかりませんでした。
でも空から景色を楽しみながらの食事はやはり楽しいものです。
すぐ前のカーテンの向こうはビジネスクラス、洋食器の音が聞こえてきます。私は経済船ですからお弁当。

 
韓国を横断。

 インチョン上空を通過。
こうして他国の上空を横断していると国交というものを実感します。
北朝鮮を避けて黄海・渤海と飛び、いよいよ中国大陸に入るとゆっくり着陸態勢に移ります。

 北京首都空港に到着。管制塔が意外に低いのは周りに高い建物がひとつもないからでしょうか。

 
でかっっ、とにかく広い空港です。ターミナルの端はかすんで見えません。
イギリス人のデザインだそうでめちゃかっこいい空港です。
オリンピックで一気に近代化したのは東京と同じですね。
でもボーディングブリッジの服務員がダルそうに操作しながらペッとつばを吐きました。中国に来たのです。

 北京航食と書いてありますから機内食を運ぶトラックです。

 入国審査。
Foreignersと中国公民と窓口が分かれているのですが、フロアの係官が混んでるから中国公民の列にも並べと指図しています。
「アイムフォーリナー・・OK??」と言ったら「いいからあっちに並べ」とアゴと手でシッシッ。
窓口の前に黄色い線が引かれていてそこを超えるとやはり係官が手で下がれと指示。
審査が終わってパスポートを返す時も黙ってカウンターの上に置くだけ・・取っていいのか悪いのかさっぱりわからず、しばらく見ていましたが何も言わないので手に取って通過しました。
なるほどすべて上から目線。オリンピックでかなり改善されたとはいえやっぱり中国です。

 ターミナルから出口までは3000m(!)もあるのでトラムで移動します。

 
トラムは無人運転ですが先頭に係員が乗って安全確認しています。
いかにもやる気なさそうでお客さんがいるのに床にペッとつばを吐いたのには驚きました。

税関は申告するものがなければフリーパスです。
麻薬などにはとりわけ厳しい中国のことですから覚悟していたのにこれはちょっと拍子抜け。
到着出口には○△様、□△ツアー、と書かれたカードを掲げてズラリと出迎えの中国人が並んでいました。あ、自分は一人なんだ、とあらためて思いました。

 さてまず・・両替をしなくては。
銀行のキャッシュコーナーに行って機械にクレジットカードを差し込み「中文」「English」のメニューで中国語を選びました。
?▽×◇・・さっぱりわからない。中国語は漢字とはいえ全然わかりません。
気を取り直してやり直し、今度はEnglishを選びます。
しかし、わからない単語がずらり・・;;;;;;;;;;、Cancelを押していったん銀行を出ました。何度も操作を繰り返しているとカードが機械に飲み込まれてしまうことがあるとネットで読んだからです。

今度はフロアにある機械で挑戦してみました。金額は¥2,000(元)でいいか。
中国の通貨人民元は日本と同じ¥マークですが一元は15円くらい、だから約三万円ほど引き出したことになります。あまりきれいとは言えない札束がガバッと機械から吐き出されてきました。
それをわしづかみにしてすぐポケットにねじ込みます。大金を人前で見せるなとこれもネットで読んだからです。自分以外が全員盗人に見えます。(ガルル〜☆)
人の見てなさそうなところに移動し、サイフに日本円と人民元をまとめて入れ、100元だけ別にポケットに入れました。ホテルに着くまでそれほどお金はいらないからです。

中国はニセ札も横行しているそうで、コンビニなど50元100元といった高額紙幣で支払うとチェッカーで調べてからおつりをくれます。

 空港から市内までは列車で移動。25元(¥380ほど)
切符はテレホンカードのようなものを使い回し、改札口でピッとタッチして入り出口で回収スロットに入れて出ます。

 今日己を消毒したぞ、というシールが貼ってありました。
外は初めて見る大陸の景色、窓ガラスは黄砂でどろどろ。かなりの高速で走っていても第三ターミナルから途中駅の第二ターミナルまで10分ちかくかかったでしょうか、ものすごく広い空港です。

当初の予定ではまずホテルにチェックインして身軽になってから天安門に行くつもりでしたが、到着が遅れたので重いリュックを担いだまま天安門に直行することにしました。

北京の地下鉄は入口で必ずX線の荷物検査があるのでちょっと面倒ですが、切符は一律2元(¥30円)どこまで乗っても一区間でも同じ料金なので慣れれば簡単です。
ただおつりの小額紙幣がやたら汚くて素手でさわりたくない、ポケットに入れるのも嫌・・でもそれもすぐ慣れてしまいました。

しかし最後まで慣れなかったのは大声と携帯電話、普通の会話も携帯も大声、着信音超最大があたりまえ。車内放送も車内広告TVも何もかもうるさい。
道路を歩いていて後ろから「$#&"%#")%!!!!!!!」と怒鳴られたのでびっくりして振り返れば単なる会話だったということが何度か。
車内が混雑してくればリュックを前に抱えサイフのポケットも手で押さえる。他の乗客もやはりバッグは前に抱えています。
駅に着けば降りる人を待たずにホームから乗り込んでくるから降りる人は扉の近くまで進んで待つ。
扉が開いたらすぐに降りる行為に移る、そうするとサッと開いてくれる。マナーが悪いというよりそれがやり方なのです。

それからホテル・店・コンビニ・観光地の入場券・切符などすべて「売ってやる」姿勢が基本。
日本のように商品を買ってもらってありがとうございました、売ってもらってお世話さま・・そんなの全くありません。
日本人のように黙っていても笑顔で察してくれる、ということは一切ないから奥床しい方は中国では生きられないかも。

いくつかの駅を乗り換えてやっと天安門東駅で下車。赤い腕章を巻いた駅服務員が目立ちます。
建国(?)60周年の記念日にあたったらしく広場は観光客でいっぱい。いたるところで「イー、アール、サンッ」と記念写真を撮り合っています。
ポーズは日本の昭和そのもので、体を斜めに構えて足を交差させたり腰に手を当てたり片足を石に上げて胸を張ったり、懐かしい光景が繰り広げられていました。


入口には若い警官が何人か直立不動で立ち、私服警官がうようよいます。
ダライラマのTシャツなんか着てたら何も悪い事をしていなくても即逮捕なんでしょうかね。

 天安門の中をくぐるトンネル、見た目はもっと薄暗いです。
観光客目当ての物売りがこれ買わないかと寄ってきますが「プーヤオ(不要)」と覚えたての中国語(ちゃんと通じてたのかどうかは不明)と手でNOの意思表示。

 午門、ここから先が故宮博物館で左右にある切符売り場で入場券を買いますが、列があっても横入りあたりまえ、お行儀よく突っ立っていてはいつまでも買えません。
しかし地下鉄の乗降と同じで列に並んで自分は買うのだという動作をすればサッと譲ってくれたりしますから、人間としてあさましさに落ち込んでしまうようなことはありません。慣れればむしろその意思疎通の方が健全に思えてきます。

 広い、とにかく広いです。
首里城の五倍くらいありそうな楼閣がさらに五個ほど連なってそれぞれに広大な広場があります。
地面はあまり整備されておらず、階段が壊れていても直す様子もありません。「滑る注意」らしき警告板がボソッと立てられているだけ。でこぼこの石畳を躓かないように歩くしかありません。


映画「ラストエンペラー」で有名な広場です。当時なら庶民は絶対に入れなかった場所ですから、それなりにおーーっと感動しました。

 遠足の子供達のようです。

明日は八達嶺という所まで列車で行って「万里の長城」を見学しようと思います。
中国では列車の切符は前もって買っておかないと乗れないそうなので、ネットで時刻と列車を調べ紙に印刷しておきました。
故宮の北出口から歩いて地下鉄の駅まで結構遠いのですが、バスの乗り方がわからないのでひたすら歩き。
モグリタクシーの客引きや物売りをかわしながらやっと故宮を離れて街中にきました。下町の風情といえばきれいですが、やたら埃っぽくて相変わらず通行人ツバ吐きまくり。
主要な橋には警官が三人も直立不動で立って通行人を監視しています。
商店は一様に暗く得体の知れない薬屋や食堂が並んでいます。
ブランドショップは明るい店構えですが女性店員はショーケースに突っ伏してお昼寝中、男性店員は携帯メールに夢中、お国柄というかなんというか。

道路は歩行者より自動車優先。赤信号でも右折可なので横断歩道に歩行者がいてもクルマ突っ込んできます。歩行者は信号赤でもクルマ来てても六車線の道でも平気で横断。あっちもこっちもクラクションの音でもうむちゃくちゃです。

 地下鉄を乗り換えながらやっと着いた北京北駅です。
用意してあった切符購入願をとりだして切符売場に入ります。
どの窓口も結構な行列。東北部に帰るらしい出稼ぎ労働者や観光客でいっぱいです。
観光列車である八達嶺方面行きの窓口は空いていましたが、女性の服務員は窓口を閉ざして何か他の事をしていて「エクスキューズミー・・プリーズ」と紙を見せても知らん顔。
どうしようと困っていたとき別の服務員と目が合いました。とっさに紙をヒラヒラさせて閉ざされた窓口を指差してアピール。ラッキーこちらに来てくれて紙を覗き込んでくれました。
ジーー、と紙を見て向こうの窓口に行けといいます。いいの?長距離列車って書いてあるけど、西安やウルムチに行くんじゃないよ、半信半疑で列に並びました。
やっと自分の番がきたので「プリーズ」と紙を差し出したら中国語で何か聞いてきます。
もちろんさっぱりわからないので「ソーリーアイキャントスピーク・・」とかなんとか言って首を振りました。服務員は私が中国人でないとわかるとチッと顔をしかめ仕方なさそうに紙を見ながら発券機の端末をゆっくり操作してくれました。
(感じ悪りいやっちゃなあ、でもこれで切符が買える)、とお金を出しかけたとき、服務員は無表情にディスプレイをグイと私の方に向けて指差しながら何か言ってます。
どうも希望の列車が売り切れで違う時間の列車になるがそれでもいいか、ということらしい。
いやそれでは困るのでもう一本早い列車にしてくれないか、と言いたいのだけれど・・中国語はもちろん英語もとっさに言葉が出て来ない。後ろには長い列・・・。
悔しいけれどあきらめることにしました。

少し陽が傾いてきたのでそろそろホテルに向かうことにします。
ネットで予約済とはいえ場所も知らず、18時を過ぎるとキャンセルされてしまうこともあるそうなので不安ですし、苦労してここまで来て切符が買えなかったので一気に疲れてしまいました。

肝心のホテルは地下鉄駅の近くだったのであまり探し回ることなく無事チェックイン、ネット予約も無事届いていたようでやっと少しホッとしました。
クレジットカードでもOKということなので一応お金も用意していたけれどカード決済に。
部屋は10階でダブルベッドに液晶テレビ、バスタブはないけれどおしゃれなシャワールームです。
おやおやシングルの部屋を予約したはずなのにおかしいなあ、まあいいか。
 

それより次は夕飯と酒をどうにかしなければいけません。
くたくたに疲れていたけれどホテルの周辺を歩き回ってお店を探します。「この辺にショッピングセンターはありませんか?」と通行人に聞くのが手っ取り早いのですが中国語ができないからひたすら歩き回るしかありません。
大通りに出たら小さな店があったのでそこで飲料水を買いました。店のおばさん当然中国語オンリーなので高額じゃないほうの札を見せて言われるまま枚数渡し、ちょっと高い感じがしたからボラれたかなと思いましたが後で冷静に計算してみると相場でした。
中国での買い物はレシートの出るコンビニやショッピングデパートが安心です。

大通りでマックを見つけたので夕飯はでかいマックとコーラにしました。
マックなんて日本でも買い方知らないのに中国ならもっとわからない。どうせわからないんだからと適当に身振り手振りしていたら買えました。
さらにコンビニでビールなどを買い込んでいたらとうとう日が暮れて真っ暗に、おまけに夕立まで。
ホテルの近くまで来てるはずなんですが周りはビルばかりで迷子になってしまい、おまけに傘を部屋に置いてきてしまったので頭からずぶ濡れです。
みじめな気分で木の下で雨宿りをしていたらマンションの警備員が「こっちに入れ」と手招きしてくれました。
「謝謝」と言って軒下で雨宿りさせてもらいながら今度は片言の英語で「ホテルの場所がわからなくなった」と言ったらたまたまそこにいた女性が「外国人か」と聞いてきた。
「Yes I'm リーベンJapanese、わたしホテルわからなくなったアルよ」ともう一度ホテルの名前を片言英語で言ったら親切に教えてくれた。「Ohhh センキューセンキュー、謝謝謝謝」親切な中国人のおかげで無事帰還できました。

 ぶどうジュースがおいしかった。生温いビールはやっばり×。部屋には冷蔵庫もない。

 じっと見ているとちょっとシュールなパンダショーです。

 ブルーバック的アナウンサー
NHKも映りました。

 携帯電話は自動で中国モードになり時差も調整されていました。でも海外ではパケットが高額になるそうだし、通話もしないから時計として使うだけ。

シャワーを浴びてやれやれとビールを飲みながらホテルの明細書を見れば、あれれ二泊で¥580元(8,700円)のはずなのに¥800元(12,000円)になっている、ボラれたのかぁ。
「●●●」
チェックをし直してもらおうかと思ったけれど、すごく疲れていたしこれだけきれいな広い部屋でこの値段ならまあいいか、勉強代だと思う事にしようとあきらめました。

こうして怒濤の北京第一日目がやっと終わりました。
テレビでは地方で豪雨災害があり何十人か亡くなったというニュースが字幕で流れています。でも画面は恩家宝首相が山岳民族の国を訪問し地元民が歓迎しているというもの。地方の何人かの命より体制維持の方が重要ということでしょうか。
ひと口に中国といっても7つ8つの国を今はたまたま漢民族が支配しているだけのこと。チベットも軍事力で領土にしてしまいました。言う事を聞かないと力で押さえつけるぞとばかり「軍事報道」というCHまであるのです。
侵略したりされたりを繰り返して今に至った民族と国土。
こうして実際に接してみると日本という国日本人という民族がきわめて例外的なんだと気づかされます。
日本は島国でよかったなあ、蒙古襲来で神風が吹いてよかったなあ、絶滅危惧種のように優しい人種でよかったなあ、としみじみ思いました。
と同時にしっかり意思表示することの重要さも実感しました。
中国人確かにマナー悪い。けれど黙ったままの日本人もっとタチが悪いかもしれない。そんなことを身体で覚えた一日でした。