| 2010.6.1(火)
一晩お世話になったアーバンアネックス、駅に近くて便利、静かな環境で落ち着けました。
京急で羽田空港へ、ラッシュ前の時間でもこの人です。
エコノミークラスは経済船というのか・・いえてる。
まずはチェックイン。
お腹が空いてきたのでコーヒーショップでモーニングセットを食べました。
手荷物検査と出国審査を受けて搭乗待合室に行けばここはもう日本ではありません。
羽田空港の国際線ターミナルは建設中、現在は仮住まいなので超狭。
トイレもお店も小さいし各便の搭乗時間間近になると行列で身動きもとれなくなるほど狭い。
地上係員がお客さんのクレームを聞いていた。いろんな客相手だから大変だろうなぁ。

搭乗時間が来てもなかなか案内されません。
ソウルと北京の間が混んでいるのでまだ飛んではいけないという指示が北京の管制塔からきたらしい。
結局一時間半ほど遅延。かなり疲れました。
B767
今時珍しくバスとタラップで搭乗です。今年国際線ターミナルが完成すればこれもなくなります。
席についてもなかなか動き出そうとしません。
まだ航路が混んでいるそうで機内での携帯電話の使用許可が出ました。
機長からお詫びのアナウンスと冷たいジュースのサービスがありました。
まあ仕方ないです、混んでるんだから。
やっと飛び立って富士山の北側から日本海沿いに飛びます。
MAGIC3というシートディスプレイがついているのですがなぜか動いていませんでした。

機内食サービスが始まりました。
機内食は初めてなのでワクワクでしたが、二日酔いで気持ちが悪く味がわかりませんでした。
でも空から景色を楽しみながらの食事はやはり楽しいものです。
すぐ前のカーテンの向こうはビジネスクラス、洋食器の音が聞こえてきます。私は経済船ですからお弁当。

韓国を横断。
インチョン上空を通過。
こうして他国の上空を横断していると国交というものを実感します。
北朝鮮を避けて黄海・渤海と飛び、いよいよ中国大陸に入るとゆっくり着陸態勢に移ります。
北京首都空港に到着。管制塔が意外に低いのは周りに高い建物がひとつもないからでしょうか。

でかっっ、とにかく広い空港です。ターミナルの端はかすんで見えません。
イギリス人のデザインだそうでめちゃかっこいい空港です。
オリンピックで一気に近代化したのは東京と同じですね。
でもボーディングブリッジの服務員がダルそうに操作しながらペッとつばを吐きました。中国に来たのです。
北京航食と書いてありますから機内食を運ぶトラックです。
入国審査。
Foreignersと中国公民と窓口が分かれているのですが、フロアの係官が混んでるから中国公民の列にも並べと指図しています。
「アイムフォーリナー・・OK??」と言ったら「いいからあっちに並べ」とアゴと手でシッシッ。
窓口の前に黄色い線が引かれていてそこを超えるとやはり係官が手で下がれと指示。
審査が終わってパスポートを返す時も黙ってカウンターの上に置くだけ・・取っていいのか悪いのかさっぱりわからず、しばらく見ていましたが何も言わないので手に取って通過しました。
なるほどすべて上から目線。オリンピックでかなり改善されたとはいえやっぱり中国です。
ターミナルから出口までは3000m(!)もあるのでトラムで移動します。

トラムは無人運転ですが先頭に係員が乗って安全確認しています。
いかにもやる気なさそうでお客さんがいるのに床にペッとつばを吐いたのには驚きました。
税関は申告するものがなければフリーパスです。
麻薬などにはとりわけ厳しい中国のことですから覚悟していたのにこれはちょっと拍子抜け。
到着出口には○△様、□△ツアー、と書かれたカードを掲げてズラリと出迎えの中国人が並んでいました。あ、自分は一人なんだ、とあらためて思いました。
さてまず・・両替をしなくては。
銀行のキャッシュコーナーに行って機械にクレジットカードを差し込み「中文」「English」のメニューで中国語を選びました。
?▽×◇・・さっぱりわからない。中国語は漢字とはいえ全然わかりません。
気を取り直してやり直し、今度はEnglishを選びます。
しかし、わからない単語がずらり・・;;;;;;;;;;、Cancelを押していったん銀行を出ました。何度も操作を繰り返しているとカードが機械に飲み込まれてしまうことがあるとネットで読んだからです。
今度はフロアにある機械で挑戦してみました。金額は¥2,000(元)でいいか。
中国の通貨人民元は日本と同じ¥マークですが一元は15円くらい、だから約三万円ほど引き出したことになります。あまりきれいとは言えない札束がガバッと機械から吐き出されてきました。
それをわしづかみにしてすぐポケットにねじ込みます。大金を人前で見せるなとこれもネットで読んだからです。自分以外が全員盗人に見えます。(ガルル〜☆)
人の見てなさそうなところに移動し、サイフに日本円と人民元をまとめて入れ、100元だけ別にポケットに入れました。ホテルに着くまでそれほどお金はいらないからです。
中国はニセ札も横行しているそうで、コンビニなど50元100元といった高額紙幣で支払うとチェッカーで調べてからおつりをくれます。
空港から市内までは列車で移動。25元(¥380ほど)
切符はテレホンカードのようなものを使い回し、改札口でピッとタッチして入り出口で回収スロットに入れて出ます。
今日己を消毒したぞ、というシールが貼ってありました。
外は初めて見る大陸の景色、窓ガラスは黄砂でどろどろ。かなりの高速で走っていても第三ターミナルから途中駅の第二ターミナルまで10分ちかくかかったでしょうか、ものすごく広い空港です。
当初の予定ではまずホテルにチェックインして身軽になってから天安門に行くつもりでしたが、到着が遅れたので重いリュックを担いだまま天安門に直行することにしました。
北京の地下鉄は入口で必ずX線の荷物検査があるのでちょっと面倒ですが、切符は一律2元(¥30円)どこまで乗っても一区間でも同じ料金なので慣れれば簡単です。
ただおつりの小額紙幣がやたら汚くて素手でさわりたくない、ポケットに入れるのも嫌・・でもそれもすぐ慣れてしまいました。
しかし最後まで慣れなかったのは大声と携帯電話、普通の会話も携帯も大声、着信音超最大があたりまえ。車内放送も車内広告TVも何もかもうるさい。
道路を歩いていて後ろから「$#&"%#")%!!!!!!!」と怒鳴られたのでびっくりして振り返れば単なる会話だったということが何度か。
車内が混雑してくればリュックを前に抱えサイフのポケットも手で押さえる。他の乗客もやはりバッグは前に抱えています。
駅に着けば降りる人を待たずにホームから乗り込んでくるから降りる人は扉の近くまで進んで待つ。
扉が開いたらすぐに降りる行為に移る、そうするとサッと開いてくれる。マナーが悪いというよりそれがやり方なのです。
それからホテル・店・コンビニ・観光地の入場券・切符などすべて「売ってやる」姿勢が基本。
日本のように商品を買ってもらってありがとうございました、売ってもらってお世話さま・・そんなの全くありません。
日本人のように黙っていても笑顔で察してくれる、ということは一切ないから奥床しい方は中国では生きられないかも。
いくつかの駅を乗り換えてやっと天安門東駅で下車。赤い腕章を巻いた駅服務員が目立ちます。
建国(?)60周年の記念日にあたったらしく広場は観光客でいっぱい。いたるところで「イー、アール、サンッ」と記念写真を撮り合っています。
ポーズは日本の昭和そのもので、体を斜めに構えて足を交差させたり腰に手を当てたり片足を石に上げて胸を張ったり、懐かしい光景が繰り広げられていました。

入口には若い警官が何人か直立不動で立ち、私服警官がうようよいます。
ダライラマのTシャツなんか着てたら何も悪い事をしていなくても即逮捕なんでしょうかね。
天安門の中をくぐるトンネル、見た目はもっと薄暗いです。
観光客目当ての物売りがこれ買わないかと寄ってきますが「プーヤオ(不要)」と覚えたての中国語(ちゃんと通じてたのかどうかは不明)と手でNOの意思表示。
午門、ここから先が故宮博物館で左右にある切符売り場で入場券を買いますが、列があっても横入りあたりまえ、お行儀よく突っ立っていてはいつまでも買えません。
しかし地下鉄の乗降と同じで列に並んで自分は買うのだという動作をすればサッと譲ってくれたりしますから、人間としてあさましさに落ち込んでしまうようなことはありません。慣れればむしろその意思疎通の方が健全に思えてきます。
広い、とにかく広いです。
首里城の五倍くらいありそうな楼閣がさらに五個ほど連なってそれぞれに広大な広場があります。
地面はあまり整備されておらず、階段が壊れていても直す様子もありません。「滑る注意」らしき警告板がボソッと立てられているだけ。でこぼこの石畳を躓かないように歩くしかありません。


映画「ラストエンペラー」で有名な広場です。当時なら庶民は絶対に入れなかった場所ですから、それなりにおーーっと感動しました。
遠足の子供達のようです。

明日は八達嶺という所まで列車で行って「万里の長城」を見学しようと思います。 中国では列車の切符は前もって買っておかないと乗れないそうなので、ネットで時刻と列車を調べ紙に印刷しておきました。
故宮の北出口から歩いて地下鉄の駅まで結構遠いのですが、バスの乗り方がわからないのでひたすら歩き。
モグリタクシーの客引きや物売りをかわしながらやっと故宮を離れて街中にきました。下町の風情といえばきれいですが、やたら埃っぽくて相変わらず通行人ツバ吐きまくり。
主要な橋には警官が三人も直立不動で立って通行人を監視しています。
商店は一様に暗く得体の知れない薬屋や食堂が並んでいます。
ブランドショップは明るい店構えですが女性店員はショーケースに突っ伏してお昼寝中、男性店員は携帯メールに夢中、お国柄というかなんというか。
道路は歩行者より自動車優先。赤信号でも右折可なので横断歩道に歩行者がいてもクルマ突っ込んできます。歩行者は信号赤でもクルマ来てても六車線の道でも平気で横断。あっちもこっちもクラクションの音でもうむちゃくちゃです。
地下鉄を乗り換えながらやっと着いた北京北駅です。
用意してあった切符購入願をとりだして切符売場に入ります。
どの窓口も結構な行列。東北部に帰るらしい出稼ぎ労働者や観光客でいっぱいです。
観光列車である八達嶺方面行きの窓口は空いていましたが、女性の服務員は窓口を閉ざして何か他の事をしていて「エクスキューズミー・・プリーズ」と紙を見せても知らん顔。
どうしようと困っていたとき別の服務員と目が合いました。とっさに紙をヒラヒラさせて閉ざされた窓口を指差してアピール。ラッキーこちらに来てくれて紙を覗き込んでくれました。
ジーー、と紙を見て向こうの窓口に行けといいます。いいの?長距離列車って書いてあるけど、西安やウルムチに行くんじゃないよ、半信半疑で列に並びました。
やっと自分の番がきたので「プリーズ」と紙を差し出したら中国語で何か聞いてきます。
もちろんさっぱりわからないので「ソーリーアイキャントスピーク・・」とかなんとか言って首を振りました。服務員は私が中国人でないとわかるとチッと顔をしかめ仕方なさそうに紙を見ながら発券機の端末をゆっくり操作してくれました。
(感じ悪りいやっちゃなあ、でもこれで切符が買える)、とお金を出しかけたとき、服務員は無表情にディスプレイをグイと私の方に向けて指差しながら何か言ってます。
どうも希望の列車が売り切れで違う時間の列車になるがそれでもいいか、ということらしい。
いやそれでは困るのでもう一本早い列車にしてくれないか、と言いたいのだけれど・・中国語はもちろん英語もとっさに言葉が出て来ない。後ろには長い列・・・。
悔しいけれどあきらめることにしました。
少し陽が傾いてきたのでそろそろホテルに向かうことにします。
ネットで予約済とはいえ場所も知らず、18時を過ぎるとキャンセルされてしまうこともあるそうなので不安ですし、苦労してここまで来て切符が買えなかったので一気に疲れてしまいました。
肝心のホテルは地下鉄駅の近くだったのであまり探し回ることなく無事チェックイン、ネット予約も無事届いていたようでやっと少しホッとしました。
クレジットカードでもOKということなので一応お金も用意していたけれどカード決済に。
部屋は10階でダブルベッドに液晶テレビ、バスタブはないけれどおしゃれなシャワールームです。
おやおやシングルの部屋を予約したはずなのにおかしいなあ、まあいいか。

それより次は夕飯と酒をどうにかしなければいけません。
くたくたに疲れていたけれどホテルの周辺を歩き回ってお店を探します。「この辺にショッピングセンターはありませんか?」と通行人に聞くのが手っ取り早いのですが中国語ができないからひたすら歩き回るしかありません。
大通りに出たら小さな店があったのでそこで飲料水を買いました。店のおばさん当然中国語オンリーなので高額じゃないほうの札を見せて言われるまま枚数渡し、ちょっと高い感じがしたからボラれたかなと思いましたが後で冷静に計算してみると相場でした。
中国での買い物はレシートの出るコンビニやショッピングデパートが安心です。
大通りでマックを見つけたので夕飯はでかいマックとコーラにしました。
マックなんて日本でも買い方知らないのに中国ならもっとわからない。どうせわからないんだからと適当に身振り手振りしていたら買えました。
さらにコンビニでビールなどを買い込んでいたらとうとう日が暮れて真っ暗に、おまけに夕立まで。
ホテルの近くまで来てるはずなんですが周りはビルばかりで迷子になってしまい、おまけに傘を部屋に置いてきてしまったので頭からずぶ濡れです。
みじめな気分で木の下で雨宿りをしていたらマンションの警備員が「こっちに入れ」と手招きしてくれました。
「謝謝」と言って軒下で雨宿りさせてもらいながら今度は片言の英語で「ホテルの場所がわからなくなった」と言ったらたまたまそこにいた女性が「外国人か」と聞いてきた。
「Yes I'm リーベンJapanese、わたしホテルわからなくなったアルよ」ともう一度ホテルの名前を片言英語で言ったら親切に教えてくれた。「Ohhh センキューセンキュー、謝謝謝謝」親切な中国人のおかげで無事帰還できました。
ぶどうジュースがおいしかった。生温いビールはやっばり×。部屋には冷蔵庫もない。
じっと見ているとちょっとシュールなパンダショーです。
ブルーバック的アナウンサー
NHKも映りました。
携帯電話は自動で中国モードになり時差も調整されていました。でも海外ではパケットが高額になるそうだし、通話もしないから時計として使うだけ。
シャワーを浴びてやれやれとビールを飲みながらホテルの明細書を見れば、あれれ二泊で¥580元(8,700円)のはずなのに¥800元(12,000円)になっている、ボラれたのかぁ。
「●●●」
チェックをし直してもらおうかと思ったけれど、すごく疲れていたしこれだけきれいな広い部屋でこの値段ならまあいいか、勉強代だと思う事にしようとあきらめました。
こうして怒濤の北京第一日目がやっと終わりました。
テレビでは地方で豪雨災害があり何十人か亡くなったというニュースが字幕で流れています。でも画面は恩家宝首相が山岳民族の国を訪問し地元民が歓迎しているというもの。地方の何人かの命より体制維持の方が重要ということでしょうか。
ひと口に中国といっても7つ8つの国を今はたまたま漢民族が支配しているだけのこと。チベットも軍事力で領土にしてしまいました。言う事を聞かないと力で押さえつけるぞとばかり「軍事報道」というCHまであるのです。
侵略したりされたりを繰り返して今に至った民族と国土。
こうして実際に接してみると日本という国日本人という民族がきわめて例外的なんだと気づかされます。
日本は島国でよかったなあ、蒙古襲来で神風が吹いてよかったなあ、絶滅危惧種のように優しい人種でよかったなあ、としみじみ思いました。
と同時にしっかり意思表示することの重要さも実感しました。 中国人確かにマナー悪い。けれど黙ったままの日本人もっとタチが悪いかもしれない。そんなことを身体で覚えた一日でした。
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