2009年 9

2009.9.4(金)

今夜は勝連のエイサー取材する岡ちゃんを残してひと足先に帰路につきます。
ホテルから空港までちぃちゃんが送ってくれました。

なぜか空港は大混雑、ちぃちゃんとゆっくりお別れもできないまま飛行機に駆け込んでしまいました。
でもちぃちゃんが本土でのエイサーのあり方について真剣に考えてくれていて、とても嬉しかったです。

 

2009.9.3(木)

午前中は比屋根にお住まいのタムさんのお姉さん宅を訪ねました。

みんなで「勝連城趾」に行きました。

 案内所横の「あまわりパーラー」は休みであまわり焼は食べられませんでした。オトー元気かな。

昼食は宜野湾のウエスタンステーキと決めていたのですが苦労して行ったのに旧盆なのでお休み。
近くにブルーシールレストランがあったので入りました。何を食べたか覚えていないのですが、おいしくて今度もぜひ行きたいレストランでした。

いよいよウークイです。

 あーきーさんはPA係。

 会長のつーばーさんはマイク係から、大とりのためにエネルギー温存作戦でしょうか。ナンキーさんの唄も冴えわたります。

 自治会長さん自ら先頭に立って交通整理です。

 お母さん子供さんを下げてやって・・、太鼓のニーセは慣れているので30cmでかわしていますがのびのび踊れない。

 気持ちが入ってます。カメラ50cm、自分はブロック塀にはりついてます。

 こういう細い路地も道ジュネーの醍醐味です。

 ちょっとヤンチャそうなお兄さん、鋭い視線で演舞を見ていましたが、子供の手踊りに「かっこいいねぇ☆」「かっわいいね〜☆」とメロメロ。
携帯で写真を撮るアンタの姿の方がかわいかったっす。

 胡屋小唄を踊りながら壊れた取っ手を直しています。
代わりの取っ手が用意されていて間髪入れず差し出されるところなどさすがです。

 休憩時間に余興の「童神」「唐船どーい」を披露してくださいました。
この方は「日本の祭」でピンクのお姉さまと唐船ドーイを踊っておられた方だと思いますが、胡屋青年会の雰囲気を作っている一人だと思います。

 サンエー前。子供達はパーランクーなど叩きながら一緒に楽しんでいます。こうして未来のエイサー臣下が育成されていくんですね。

 この日も強風でした。三人で支えることも。

そしてニューセンチュリー前でいよいよフィナーレです。
ここだけはビデオもノーカット。肩・手首・指先がつってきますがひたすらガマンガマン。

 突風です。自治会長さんやPAさんが支えに行きますが、旗持ちのTさん(しんちゃん)は「だ、大丈夫っ」と一人でがんばり通します。この気概が地唄に太鼓に手踊りにそして観客に伝わって感動を呼ぶのです。

 エイサーで作り笑いは御法度。でも胡屋の笑顔は作り笑いではありません。厳しい練習に裏付けされた自然な笑顔、地域に生きる肝高の心に満ちた笑顔なのです。

 怒濤の「唐船どーい」
観客も手拍子と指笛で盛り上がります。

 誰よりも長く長くお辞儀をする会長さんの姿を見て思わず目頭が熱くなりました。ビデオまわしてなかったらもう涙腺決壊間違いなかったです。

 女子手踊りは明るくハイタッチで無事終了を喜び合います。

こうして念願の旧盆道ジュネーに密着できたのは、ひとえに組長さんはじめ青年会の皆さんのおかげです。感謝をこめてご挨拶しホテルに戻りました。

 夜中、一人でビールを買いに出ましたら店の裏にネコが三匹たむろしてました。
道端にしゃがみ込んでしばらく見ていましたが・・なんだか幸せな時間でした。

2009.9.2(水)

 午前中、農連市場へ土産物を買いに行きました。

 セーファウタキに行き、奥武島入口のてんぷら屋に行き一個¥60のイカ天ともずく天を食べました。うわさ通りおいしかったです。
ヒロちゃん「よかった〜こんなお店が近くになくて・・近所やったら毎日通って太ってしまいますわ」やて。

それからひめゆり祈念館を見学して民謡歌手の具志堅京子さんが経営する豊見城そばを食べ、夕方ホテルに戻りました。

ホテルのオーナーNさんが「与勝に行くなら私が案内しましょうねぇ」と慣れた道をとばして与那城へ。
区長さんが友人(!)なんだそうで親戚の方とかいろいろ尋ねてくださったのですが、やはり平敷屋も平安名も与那城もエイサーはウークイから、公民館も真っ暗でした。
では天願に行ってみよう、とこちらは自分の方が知っているのでご案内。
着いてみれば公民館は静かですが広場は自動車でいっぱい、ということは営業に出ているのかな。
ちょっと中を覗いてみたらチョンダラーひとり鏡に向かってメイク中。奥に二三人の女子もいます。
ん、チョンダラーの身体つきと動きに見覚えがあるぞ・・。
思いきってドアを開けて声を掛けました。
「あのー、すみません。道ジュネーはもう出発しましたか」
「はい、もう出てますが僕たちも今から行くので・・」
「あれっ、その声は・・Uさん?、Uさんじゃないですか」
「はい、そうですよ」向こうは覚えててくださったようです。
「エーーッ、締太鼓の名手Uさんがどうしてチョンダラーなんですか?」
「もう歳ですからね、身体がもたないですよ」
26歳には言われたくないよっ(笑)

というわけで教えてもらった場所に行ってみるとそば屋さんの前でカリー付けが始まるところでした。
地方の上間綾乃さんもいましたので挨拶し、Uさんの事を話すと「そうなんですよぉ、締太鼓の名手なのに・・」と同じことを言います。それほどUさんの締太鼓は評判なんです。


Photo by tamu

ひととおり天願を見たところで私達を案内してくださったNさんは仕事が残っているからと先に帰られました。
では自分達はその辺を流してエイサー探そうねぇ、と窓を開けて走りましたらいくつか遭遇できました。

 
● 具志川青年会
終了直前でちょっこっとだけ見ました。チョンダラーが子供を拉致してたのがおもしろかったです。


● 田場青年会
やはりお店の前でカリー付け。パーランクーエイサーを初めて生で見ましたが、全身から迸るようなフェーシがすごかったです。
"太鼓よりフェーシが大事"とまでは言いませんが、太鼓の迫力とはまた違った絶対的な浸透力がフェーシにはあります。
太鼓が心臓の鼓動だとすればフェーシは血液のようなものかもしれません。

● 屋慶名青年会
道路の反対側だったのと強風のためあまりよく見えず聞こえずでした。
なかなか気の入った踊りには見えましたが手踊りが一人だけ違う動きをしていたりして、ちょっとアレッ二軍かな(???)という感じでした。


● 松本青年会の営業

そしてまた今夜も「和はは」でオリオンと海鮮雑炊で塩分水分補給。
なんとここでは久保田青年会の営業を間近で見せてもらいました。

  狭そう・・。
正面のニーセとは50cmくらいまで接近、「当たりますかね」と聞いたら「ハイ、当たりますね」、当たり前の事を聞いてしまうくらい舞い上がってました。

 気が入ってます、見事!

 久保田独特の身体の入れ方ですね。

大太鼓(女性)×1、手踊り×2、締太鼓×4。通路に並びましたが地方が外なので店内には微かにしか曲が聞こえてきません。
それでも身体が踊りを覚えているのできれいに舞います。締太鼓の先輩ニーセが奥のメンバーに目配せして「仲順・・」と次の曲を小声で伝えるのが聞こえました。エイサーのこういうところも好きです。
入り口近くの席では観光客でしょうか「キャ〜☆」とカメラ構えてました。もっとも自分達も観光客としてしっかりビデオ撮りなんですが。
パンパンという締太鼓、「フェーシでぃきらしぇ」「はーぃやぁ」、そして外の唄が殆ど聞こえないので素足がヒタヒタと床を踏む音まで・・こういうエイサーもいいものです。

瀧落しのイントロが始まればお客さんが「たちうとぅしだよ・・」などという会話が出ましたから目の肥えた人が多い地元での演舞は気が抜けないのでしょうね。
曲が終わる度に大きな拍手と「ナイスッ!!」などとかけ声が飛んでいました。自分もビデオ撮ってなかったら目一杯の拍手を送りたかったです。
ここでもお客さんが自分達の飲んでいる酒瓶を持って行きましたから、そういう差し入れをするのが粋なんでしょうね。

エイサーが終わった後の事は覚えていません。

2009.9.1(火)

昼間は観光しようということで今日は本部半島に行く事にしました。

自分は昨夜の酒が抜けてないのでタムちゃんの運転で出発。
途中「喜名の番所」やらを横目で見ながら58を北上して道の駅許田で休憩。おっぱアイスを食べました。ここで美ら海水族館の入場券を買うとコンビニよりさらに¥50くらい安かったです。 

ちぃちゃんの実家に立ち寄ってお祖母様に挨拶しトートーメーでお盆のウートートーさせてもらいました。貴重な体験です。
なにしろ初めてのことばかりなので失礼のないように全てちぃちゃんに仕切ってもらいました。
【ウートートー】
「御供」ではなく「お中元」を用意します。
これはゼリーの詰め合わせなどユニオンに行くとそれ用に熨斗まで着けて山積みされているので前日に買っておきました。
トートーメの写真は遠慮してほしいとのことだったのでありません。
線香は本土と違って平たく六連につながっていてそれを三本ずつに割り、お参りする全員分に火をつけて香炉に立ててくれました。
これはオジイ、こちらはオトー・・と沖縄独特の位牌を紹介してくれましたが、ちょっとよくわかりませんでした(ゴメンねー)
みんなで正座してお参りします。
自分は「エイサーを通してこんな素晴らしいご縁を頂戴しました、ありがとうございます・・」と感謝のお祈りをしました。みんなは何をお祈りしたのだろう・・。

ちぃちゃんの実家は沖縄の典型的なカーラーヤーで前庭があり後ろはジャングルで鳥の声がいっぱい。「カン、カン」と鐘を打つ音がずっと聞こえていたので旧盆だからどこのお家でもウートートーしてるのかな、と思ったら「あれは鳥の鳴き声です」と。どう聞いても鳥の声には聞こえないのだが・・。でも最近はカラスが増えてきたそうです。
赤や黄の花には蝶もたくさんいて、外は暑いんだけども開け放した部屋の中は涼しく快適でした。
鴨居には故人の遺影や昔のヒートゥ漁の写真がありました。
こんな居心地のいい部屋でゴロンと昼寝でもしたかったのだけれどそういうわけにもいかず、さんぴん茶やサーターアンダギーをいただいてお家を後にしました。
ちぃちゃんのオバアは優しい笑顔も話し方も僕の母方のオバアにそっくりでびっくりしました。

水族館ではまあお決まりのコースをまわりましたが、もうフラフラで壁に寄りかかってばかりいました。
実は昨夜は眠れなかったのです。
コザで青年会の皆さんと飲んで興奮していたのかもしれません。

お昼は館内でタコライス。
ミュージアムショップで釣り好きのけんゆうのために何かいいおみやげはないものかと探したのですが、当然ながら観光客向けのものばかりでした。

夕方ホテルに戻って休む間もなく胡屋の道ジュネーに参加します。夕飯も抜きです。
胡屋自治会館は取り壊されてもうありません。仮事務所からの出発です。

軽トラックにはいかにも経験豊富な青年会らしく道ジュネー用品がぎっしり積み込まれていました。

【タムちゃんカメラ】

  

 

 

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【ビデオより】

  道ジュネーは踊り手だけでなくOBが交通整理をしたり、ご祝儀を集めるお母さん方、挨拶まわりの自治会長や長老方などなど、たくさんの人達で構成されています。
交通整理だってケーサツ頼んだりしません、全部自分達で仕切ります。
また踊り手も自分が踊るだけでなく、常に周囲のメンバーに気を配って位置を変えたり旗持ちを交代したりしています。
こういうところはやはり地域が健全に機能しているなぁ、と思いました。
そして今までイベントなどでは何度も見たエイサーですが、やっぱりエイサーは道ジュネー、とますます原理主義に偏って行く自分なのでした。

太鼓の響きは電動シャッターやブロック塀までも揺るがし、幾重にも重なった男女のフェーシと透明感のある指笛は路地の奥まで浸透していきます。
これらが一体となって響くとまるで巨大な生き物が息吹いているようです。

それにしても路地は暗いです。
ビデオのモニターでもさっぱりわかりません。まあそこが道ジュネーらしくて良いのですが。
明かりといえば街灯と自販機。
次から次へと自販機の明かりを求めて蛾のように走り回ってましたが、ビデオをまわしながら後ずさりしていたら側溝に片足を突っ込んでしまいました。
それから路地が狭くて列の先頭に行けず太鼓にくっついて一緒に行進していると突然踊りに入ることがあり、逃げ場がなくて何度もブロック塀に張り付いたりしゃがんだりするハメになりました。
おっかけてる子供も同様、隙間に逃げたりしています。
太鼓はさすがに経験豊富で周囲をよく見てますからこちらが動かなければ上手に避けてくれますが、それでもギリギリまで振ってきますから不意に動いたり近付き過ぎないように気をつけましょう。

 
↑ いつも誰かが手でを気にしています。
太鼓はサージで、地方は傘をかぶっているのでポツリポツリときてもわからないのですね。
そしていよいよカタブイがくると演舞途中であっても即中断。「(太鼓を)隠せっ隠せっ」と叫びながら屋根のある駐車場や軒下を借りて逃げ込みます。
「他シマには負ききらん」と威勢のいいニセタがクモの子を散らすように必死で逃げる姿はなんだかちょっとカワイくて恰好の撮影対象でした。
もちろん太鼓を濡らすと破れ易くなるからですが、ベタベタに濡れても踊り続ける八部衆は反省しなくてはなりません。

 休憩中は塩や干梅、サンピン茶などを持ってみんなに配ってまわります。自分も塩をなめさせてもらったりサンピン茶をいただきました。
ビールも勧められましたがそんなの飲んだらブッ倒れます。太鼓は飲んでる人もいましたね、すごいです。

 ヤーマーイでは地域の長老の前で演舞を披露します。
そしてひと踊り済めば休憩。冷たいお茶やおにぎり、食べ易く調理した総菜などの接待を受けます。
夕飯を食べてなかった自分はおにぎり一個とサンピン茶をいただきました。
そして一段落してまた出発するのですが、ここではお礼としてでしょうか「固み節」を一節舞ってから行進に入るという粋なはからいでした。
自分は撮影に夢中で気がつかなかったのですが、ヒロちゃんはその歌詞が「百歳なるまでぃ肝ひとぅち・・」だったと感激していました。

エイサーは若者達の「地域デビュー」の場でもあるのです。

 居酒屋などでは営業に入ることもあります。
↑ お客さんの中には自分達の飲んでいるボトルを差し入れることもあるようです。

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【岡ちゃんカメラ】

 撮ってる自分ってこんなふうなのね・・怪しい。

 いきなりマイミクのちんねんさんに声をかけられました。まさかウンケーの日に与勝ちゃーがコザに来てるとは思わなかったのでびっくりでしたが、嬉しい再会でした。

終了後は寝不足と空腹と脱水症状でバテてしまいました。
ビデオは休憩時間も回すので自分がやれやれと休む間がありませんし、常に隊列の前に出なければいけないので普通よりたくさん走り歩くのです。
ホテルまでの数百メートルを夢遊病者のようにフラフラ歩いてたら気が遠くなりかけて、いかんいかんと自分にいい聞かせながら歩きました。気を抜けば救急車のお世話になるところでした。
とにかく横になりたかったのですが、何かお腹にいれておかねばとホテルの隣にある居酒屋「和はは」に行き「海鮮雑炊」を注文。
オリオンのジョッキ二杯であっさり蘇りましたとさ。

旧盆中は居酒屋・レストラン・食堂・・お店は休むところが多いので要注意です。